変身

変身 (講談社文庫)

変身 (講談社文庫)

mixiとどちらのほうに書くか迷いましたが、こちらに。
以下、多少ですがネタバレ注意です。


「これが自分だ」と形式化できることなど、一体どれだけあるのでしょう。
いつまでも同じままではいられず、絶えず変わってゆくもの。
その変貌を自覚したとしても、潮流から身を上げることはできないわけで。
この話のようなことは極例ですが、誰もが無関係ではない事柄なのだと改めて確認。


読み終えて、真っ先に聴きたくなったのはイエモンの「聖なる海とサンシャイン」。*1
はじめは他のもの全てを取り除いて、もう一度は煙草をくわえて。*2
この曲好きだな。


大学に行くつもりで電車に乗っていたはずが、なんで喫茶店にいるんだろうな。
ただ、こうして世界に浸ることができなければ、余韻に浸かることもできなかったわけで。
後悔もしていないのは確かなのです。


これから店を出て、スタジオに向かわなければならないのが少々惜しいくらいです。

*1:「8」に入っているほう。

*2:物語に没頭することの少ない私には、とても珍しいことです。