変身
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/06/06
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (315件) を見る
以下、多少ですがネタバレ注意です。
「これが自分だ」と形式化できることなど、一体どれだけあるのでしょう。
いつまでも同じままではいられず、絶えず変わってゆくもの。
その変貌を自覚したとしても、潮流から身を上げることはできないわけで。
この話のようなことは極例ですが、誰もが無関係ではない事柄なのだと改めて確認。
読み終えて、真っ先に聴きたくなったのはイエモンの「聖なる海とサンシャイン」。*1
はじめは他のもの全てを取り除いて、もう一度は煙草をくわえて。*2
この曲好きだな。
大学に行くつもりで電車に乗っていたはずが、なんで喫茶店にいるんだろうな。
ただ、こうして世界に浸ることができなければ、余韻に浸かることもできなかったわけで。
後悔もしていないのは確かなのです。
これから店を出て、スタジオに向かわなければならないのが少々惜しいくらいです。